「iOSアプリエンジニア養成読本」出版記念イベントをしました
こんにちは、おおはしりきたけです!4月22日に弊社メンバーも執筆に参画した「iOSアプリエンジニア養成読本」の出版記念イベントをしました。
イベント情報
DoorKeeperのイベント情報:「iOSアプリエンジニア養成読本」出版記念イベント
Togetterまとめはこちら
タイムテーブル
時間 | タイトル | 講師 | 内容 |
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19:00-19:30 | 開場・受付 | ||
19:30-19:40 | ご挨拶・ |
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19:40-20:20 | 「iOSアプリエンジニア養成読本」筆者座談会 | 髙橋、湯村、平井、諏訪、平屋 | - お互いが書いたところで良かったところ、筆者達が語る読みどころ、盛り込めなかったこと、質疑応答 |
20:20-20:30 | 休憩 | ||
20:30-20:50 | マネージャー、営業職、発注する人は「iOSアプリエンジニア養成読本」のここを読め | 大橋、深澤 | iOSアプリ開発案件の実際のところについて、本には書けないような話をするかもしれません |
20:50-21:20 | 「iOSアプリエンジニア養成読本 パート2」があるとしたら? | 髙橋、湯村、平井、諏訪、平屋 | |
21:20-21:30 | お開きのご挨拶 | クラスメソッドからのお知らせ |
「iOSアプリエンジニア養成読本」筆者座談会
まずは、弊社タケハラから会場についての説明と今日の勉強会の流れについて説明がありました。
座談会
まずは、この本を購入していただけたかの質問です。参加者のほとんどの方が、本を購入していただいていました!
コンセプトは?
第1章:諏訪さん:できる限り手を動かすという事を考えて書きました
第2章:湯村さん:開発のプラットフォームの基本となる情報を書きました。実際情報がなくてハマったので、情報をブログに書こうとしたところちょうど本の話がきて書いた。
第3章:平屋さん:これからアプリのデザインを始めるヒトに向けて書いた。デザインの中には理論的な部分と感覚的な部分があるけど、知っておいていた方がいい理論的な部分を書いた
第4章:平井さん:OSSのライブラリの活用方法をまとめた。iOSにかぎらず他のプラットフォーム方たちにも理解してもらえるようiOSのOSSについて紹介。また、現場で使えるライブラリとか人気のライブラリを紹介。かつサンプルコードを提供することですぐに導入してもらえるように気をつけた
お互いのどこが良かったか?
高橋さん:実際に使える技術が散らばっているので、それぞれが良いが、自分は、デザインが得意ではないので平屋さんのデザインの部分が分かりやすかった。ひと通り見てもらって全体的に知ってもらえる形になっていると思う。
平屋さん:全体的に良い。2年前にiOSアプリ開発をしたけど、まとまった情報がなくて検索してWebで色々探した。そんな情報が網羅している。今欲しかった本
湯村さん:デザインの4つの原則、これを読んで興味持ったヒトは、Appleのリファレンスとかノンデザイナーズ・デザインブックを読むといい
平井さん:諏訪さんの書いた特集1が良かった。自分は入門的な記事を書くことが多いが諏訪さんのXcodeの画面の説明とかが細かくて分かりやすかった。
諏訪さん:湯村さんと平井さんの部分が良かった。社内活動で「安心リリースクラブ」という活動があるんですが、アプリの本質じゃないけど非常に重要な作業。人の手はアプリの開発に注ぐべきで自動化できるところはドンドン自動化していくべき。湯村さんのは短いながらもCIとかが分かりやすく書かれている。平井さんのは、どんなOSSを使えばよいのかかが分かりやすい
座談会の様子
読者様からのご質問
Q1:リジェクトされた場合の対策はどうしているのか?
大橋:契約前からリジェクトについては明確にしている。ただし、事前に分かっている情報は共有して開始前には伝えておく。
Q2:必要なスキルで英語とあるが、英語の力を身につけた工夫は?
高橋さん:自分自身。英語できるというわけではないが、必要なスキルで英語は外せない。StackOverflowとか読んでれば英語は慣れていく。
湯村さん:OSの設定言語を英語にしたりしたけど、結局辛いのでやめた。
Q3:英語の文章を作るときにどのようなツールを使っている?
参加者の方:スペースアルクの英辞郎を使って例文を見て、自分の英文が自然か確認する。
Q4:実際に触り心地を試すためにモックツール使ってたりする?
平屋さん:POP-PrototypeOnPaperというアプリを使っている。アプリは無料で公開されている。
湯村さん:自分でやるには紙で十分だけど、誰かに伝えるにはツールを使った方がいい。
諏訪さん:作ったデザインをDropBoxに置いて、実機で見るのが直感的で分かりやすい
Q5:iOSアプリとして開発してくれって依頼を受けて「いやいや、ブラウザで使うWebアプリにしましょう」と提案するのはどんなとき?Web/iOSアプリを選択する基準
諏訪さん:Appleのリジェクト理由で、WebアプリのバンドルNGという理由がある。なので、Webアプリでできるやつはリジェクトされやすい。iOSアプリでしかできない理由があるものはアプリ化する
Q6:実機でテストしないと痛い目にあうよ、よいうことはありましたか?
諏訪さん:実機のほうが手にとって分かる。機能だけじゃなくユーザーテスト的にもわかる。iBeaconとか通知の間隔が実機じゃないとわからない
湯村さん:カメラとかPush通知とかは、実機じゃないとできない
平井さん:3GとWiFiの通信で動作が違うことがあった。
Q7:iOSアプリに限ったことではありませんが、モバイルUI、モバイルによるUXは、日進月歩的だと言われます。そういうふうに感じますか?それを感じるためにやっていることはありますか?
平屋さん:普段使っているアプリのUIとかで流行りのを感じる
平井さん:メタルギアソリッド5のUIはココロ踊らされる。iOSアプリがセカンドディスプレイになっていてゲームの臨場感を体感できる。
Q8:サンプルコード、まだ触れてませんが、開発の初心者が動かすとき、気をつけることは何でしょう?
諏訪さん:気をつけることをしない。頭で考えないで、まずは手を動かす。
Q9:開発で利用するツール、有償、無償ありますが、これは最初から有償でよくね?と思うものはありますか?
平井さん:ARでいえば、metaioとかは有償だけど、無償のVuforiaとかより使い勝手が良くフォーラムも活発でレスがすぐ返ってくる。
Q10:iOSアプリ開発者なら、この情報は抑えておけ、というのがあれば教えて下さい。
湯村さん:Developers.IO
諏訪さん:StackOverflow
平井さん:github、Cocoa Controls
高橋さん:Appleのドキュメントは一読しておくべき
Q11:チーム開発のとき、どんなふうにメンバーでタスクを分担しますか?また、デザインの統一をはかるための工夫はありますか?
平井さん:画面毎、機能毎で分けることが多い。UI側、通信側のようなわけかたは、あまりしない。
Q12:チーム開発すると競合が起こりやすいけどどうする?
平井さん:Storyboardとかは分割して管理。同一のStoryboardに対して複数人作業するのは難しい。
高橋さん:コミュニケーションツールでやりとりしてコンフリクトをさける。スケルトン作ってやりとりとか。
Q13:変数名、メソッド名をチームで付ける場合のルール
平井さん:命名規則はコーディング規約でまとめる。プルリクとかでコードレビューしながら確認。Xcodeは優秀なフォーマッターがあるのでPUSHする前に使う
Q14:これは失敗だった!というUIのだめなお手本があれば教えて下さい。
湯村さん:Appleのデザリングは、スクロールできなくなるのでやめて欲しい。
深澤さん:モーダルのオンパレード
平井さん:WebのUIをそのまま持ってくると痛い目見る
高橋さん:iPhoneとAndroidでそれぞれお、デザインの思想が違うので、どちらか優先だと片方が割を食う。
マネージャー、営業職、発注する人は「iOSアプリエンジニア養成読本」のここを読め
無刀は怖かったので、スライド使って発表させていただきました。
パート2があるとしたら?
平井さん:現場でどのようなことをやっているのかとかを書くのが有益なんじゃないかと思っているので、現場により近い記事を書きたい。
湯村さん:Jenkinsの記事も書いたけど、Apple純正のBotsとかを書きたい
平屋さん:今回はデザインの理論的な基本を書いたけど、より実践的な記事を書きたい
高橋さん:ここ数年でハマったことは網羅できたかなとおもう。AppStoreはアメリカにサーバーがあるので、アプリのリリースは、輸出にあたる。ここらへんの情報が少ない。わかってたら書きたい
諏訪さん:これは使っておきたいSDK何選とか、簡単に取り組めるようなやつを入れたい。あとはiOS8の記事とか。
Q:どういう記事を書いてもらいたい?
- アクセシビリティーについての記事
- 最初に感性イメージがでてこないので、今何を作っているんだろうがわかりにくい。最初にゴールを見たい
最後に執筆陣から一言
平井さん:本以外にもブログとか書いているけど、常日頃書いてまとめるのは大事だなと思い、これからも引き続きアウトプットを出していきたい。
湯村さん:本を書くのは始めてだったけど、去年の12月にクラスメソッドの勉強会に参加して、繋がった。本を書きたかったらLTするといい。
平屋さん:今回は、デザインの理論的なことを書いた。自分なりにまとめられた。実際のデザインも手を動かしてやらないといけないのでこれから勉強していく。
高橋さん:昔からクラスメソッドと仕事している。それが縁で今回この本を書くことになった。新たに始める人にとっては、ブースターになったんじゃないかなと思う。
諏訪さん:最近思うのが、自分以外の人にフィードバックもらうのが大切。配信は自動化しつつアプリは早く作る。ぜひ手を動かして魅力的なアプリを作ってもらいたい。
最後に執筆陣で写真を取りました!
まとめ
今回は、諸事情で当初ビアバッシュ開催予定だったのが、無料開催になり更に雨も降っていましたが、参加された方からは満足出来たというお話をいただけました。写真は懇親会での執筆者と意気投合している写真になります。
最後に
クラスメソッドでは、iOSエンジニア(Androidエンジニアも)を募集しております。実際クラスメソッドでは、どのような仕事、働き方なのか?またエンジニアと交流してみたい方は、5月9日に会社説明会&飲み会を行いますので、ぜひこちらを読んで頂きご参加いただければと思います。